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世界を暴く

2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

異端者ゆえの特権的認識

芝村裕吏の問題意識:どうすれば生き延び勝利できるか? マージナル・オペレーション 01 (星海社FICTIONS)作者: 芝村裕吏,しずまよしのり出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/02/21メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 44回この商品を含む…

まどかマギカの逆説的反革命主義

個人道徳学説のバトルロワイヤルとしてのまどかマギカと、その暫定チャンピオンとしての功利主義者キュゥべえ まどかマギカというのは、色々な読み込みを施すことができてそれゆえ優れた作品なわけだが、個人道徳(行為準則)のあり方に関するいくつかのスケ…

艦隊これくしょんが面白い

艦隊これくしょんが面白い 艦これが面白い。キービジュが正直パッとしなかったので敬遠していたが、はじめてみたら案外可愛い娘が多いものだ。予想外だったのは声とセリフの破壊力で、これで転んであっさり陽炎ちゃんきゃわわとか言い出してる自分には自分で…

私がモテないのはどう考えても私が悪い

非リアの問題は非モテの問題であるという悪質なデタラメ 非モテという問題があるらしい。モテたいけどモテなくて、モテないのはつらくて、つらいのは問題だという話である。ここに、本当はモテたいくせに普段は「いや俺モテたくねーし、全然モテたくねーし」…

挙証責任はどっちにあるのか

次のような会話を考えることができる。「このアニメはクソだよ」 「何を以てクソと言うんだ? 証拠を挙げろよ」あるいは次のような会話を考えることもできる。「このアニメは神だよ」 「何を以て神と言うんだ? 証拠を挙げろよ」両方の場合で議論の構造はま…

DQNアニメをDQNを正当化してるという点で以て叩くのは不当だ

個人的な不快感からある作品をクソアニメと呼ぶことは不当だ あるアニメ作品に、気に入らない人物、気に入らないアイテム、気に入らない考えが出てきて、それが正当化されるということがあるわけだ。そのような時われわれは不快を感じ、その作品をクソだと呼…

カミュは非リアの文学じゃない

色々あって『異邦人』を読み直していて、標記したようなことを思った。よりはっきり言い直せば、現代人が『異邦人』のムルソーに共感を寄せるのは間違ってるってことだ。 ムルソーは確かにリア充ではない。この点を取り上げられて、ムルソーは現代においても…

承認論の心理学的基礎?

ひさしぶり。元気? 俺は全然元気じゃない。というわけで自己啓発本とかを読むわけだが、そんな中発見するのは社会心理学の通説がここ十数年の間でもけっこう変わってそうだってことだ。スタンフォードの自分を変える教室作者: ケリー・マクゴニガル出版社/…